やにくさいこはきらいだよ

ふと思った。私は成人していたんだった。

逮捕はまだされていないので実名報道の実感というものはない。たまに酒は飲んだりするが、弱いし好きでもないので自分で買うことはない。

それはそうと、もうすぱすぱできる、というかその資格を得てからもう一年以上経っていることに驚きを隠せない。

 

私は特に感覚が鋭敏というわけでもないが、一部の刺激に対しては過敏である。

例えば、塩味。味が濃いものは舌が受け付けないような感じ。特に二郎系ラーメンは二口目以降は舌が麻痺しているのであまり味に集中できない。ちなみに熱いものや辛いものも苦手。でも味にうるさい方ではない。無難な薄味なら好き嫌いなく何でも食べる。鶏肉のレバーを焼いただけのものとかでもおいしいと感じる。素材原理主義。大阪のソース文化許すまじ。あれは生きとし生けるものへの侮辱行為。

他には、香水の匂い。いや、臭いである。デパートの1階に行くと香水の香りがぷーんとしてきて、マジ無理になってしまう。ただし、以前化学部でDEOCOにも使われているという噂のγ-デカラクトン、つまりはОнешота漫画の「かわい゛い゛っ///ギュー」「あれ、なんかいい匂いがする……」の源を嗅いだ時には、薄めればいい感じになりそうだなと思った。あれは桃の香りっぽかったような。総じて、香水は極薄ければ良いが、きついのはダメである。

あと、大きい音。うるさいのは嫌。

そして、一番ダメかつ鋭敏なのが……やにくさいあれ、というか煙の臭いである。マンションの隣の住人がベランダで吸っていたのが窓を閉め切っていた自室からもわかった。エアコンから来たのかな。なんかね、あれはね、単にね、臭いの。それとね、その煙を公共空間にばら撒こうという発想が無理なの。家の中でキメる分には何も言わないよ。でもね、煙だけじゃなくて、キメた直後の人と話しているとね、なんかね、くちゃいの。結構残るんだなぁ。不思議。

お酒は飲む分にはいいよ、アセトアルデヒドとかは嫌だけど。でも弱い人が飲むと頭がおかしくなったり吐いたりするからやめてね。アルコール代を割り勘で払った上に最後はゲボ猿の介抱なんてたまったもんじゃないから。行きたいとも思わないなぁ……

 

そっか、私ももうやにくさいこになれちゃうんだ、と思うと不思議な感じ。なる気はないけど。でも彼女はやにくさいこは嫌だなぁ。知った直後に幻滅しそう。じぶんをだいじにしないこはきらいだよ。特に雄猿は言わずもがな、かわいくない子が吸っている姿は何というか、哀れだしね。

最近はやにちゅうも減りつつあるのかな。わからないけど、時代の流れだと思う。ファッションみたいなもので。吸いたい人にやめろとは言わないから、ちゃんとニコチンとタールを全部肺で濾し取ってから息を吐いてね、ってお願いしたい。循環式のガスマスクとかがあれば便利かも。それができないなら吸わないでね。約束だぞ☆