見渡せば

最近気づいたが、私には話の合う人がほとんどいない。特に趣味となると皆無に近い。

何でだろって思うけど、あらゆる人に趣味とか興味とかを訊いてもとてつもなく薄っぺらく感じられて、それ以上知りたいとは思えないというか、関わっても得るものがないというか。そういう発想がダメなのかもしれないけど。

世の人々は流行とかそういうのを学ぶのに時間を割いているのだろうか。わからない。話してもちっとも面白くない人間、つまりは深みのない人間が多すぎてがっかりする毎日。自らの思想や意欲、自由意志が感じられない。botと変わらない人間ばかり。

それといつも誰かに話を合わせているような気もする。社会とはそういうものか。話すのも疲れるからいつも聞く側に回るけど、何というか。知的興奮というか、新たな世界を見せてくれる人の少ないこと。悲しい。いろいろと知り合いを探さないといけないのかな。

まあ。うん。何というか。今まで私は人の自由意志こそ最も大事で尊重されるべきものだと考えていたけれど、結局自由意志に任せたところで、人そのものが変わらなければ大して世の中に豊かさとか彩りが生まれることはないんじゃないのかと思ったり。究極的には自分が素直に生きられる社会にしたい。社会に溶け込めるというか、理解されるというか。でも自分から尖った何かが失われたとき、私に何が残るのだろうとも考える。自分が特異点でありたい一方で社会の一部でもありたい、そんなもやもやはいつまでも晴れないもの。