疲労

大学院に進んで、数か月前より急激に用事が増えた。もろもろ。

授業に研究会にミーティングに輪講に……とても手厚くてありがたいけど、自分の持久力は大して変わるわけでもなく。常に何かに追われている気がして、依然として頭がまともに働かない。

前より元気にはなった。それは確実。ただできるものならやはりじっくり休養を取りたいところではある。

何というか。今の社会は常に走り続けることが求められて、それが本当の幸せにつながるのかは極めて疑問。働かなくてもよい社会を創るための技術が逆に人々を労働へと駆り立てている。いつの世の中もそうだけど。悲しい。

私は研究者には向いているようで向いていないのだと思う。自己実現への執着や探究心は優れていると思うけど、体力があるわけでもないし、何より人と競い続けて生きるというのはできそうにない。仕事、うん、本当は……うん、ほんとはね、その、わたしね、あにめとかね、げーむとかね、そーゆーのにね、かかわってみたいんだけどね、まーね、うん、そーだね、その、きっといろいろあるんだよお。人生を何度もやり直せるなら芸術系の専門学校にも通ってみたいもの。

最近は徐々に就職に傾きつつもある。いろんな人と関わって、ワークライフバランスを重視しつつ、頭を空っぽにして趣味に没頭できる時間を作りたい。

私には趣味しか生きがいがない。誰かに評価されたいというのも強くないし、人のために何かしたいわけでもないし、ただ単に自分の描いた何かを作り上げたいだけ。勉強も何もかも結局は全部そのためにある。論文を書いたり賞をもらったりたくさん稼いだりは正直どうでもいい。うれしいという感情はそこにはないと思う。

強いて言えば妻が欲しい。いつものことだけど。ここ数年一人暮らしをして、やはり自分にこの生活は無理なのだと確信できるようになった。

それに時間と心の余裕も。雑事のすべてを一旦忘れて、ひたすら何かに打ち込みたい。はぁ。研究会の文字起こしをやらないと。ミーティングの論文読みと実装と資料作成も。放置していた。なかなか強くなれない。眠い。はぁ。