教訓

この2年半における最大の学びは、自分はダメなところではとことんダメになるということ。悲しいかな授業で習ったことはほとんど覚えていない。残っているのは嫌いだったという思い出だけ。何をしていたのだか。今までは何かとうまく過ごせていたが、おべんきょーという点では初めての挫折だったかもしれない。でも挫折というのも違うかも。強く願っても叶えられないというわけではなくて、単に得たいとも思わなかった。言い訳がましいことこの上ないが、受験生活の終焉というか、自身の勉学に対する限界というか。燃え尽き症候群だったのかも。

そして意外だったのが、世の中にはいろいろな考え方があるということ。今まで私は少しでも良くなるならどんどん新しくして改善していくべき、常に世の事物は変わり続けるべき、それが正しいと信じて疑ってこなかった。でも実際はいろいろな制約が絡み合っていて、既存のものに留まろうとする物や人は結構多いらしい。変化を望む人も望まない人もいる。それは純粋に大きな学びだった。

それとチームワークもやはり苦手らしい。常に他人の目を気にしてしまう性格がダメなのだと思う。会話とか、表情とか、声の抑揚とか、いろいろ。歯車の一つになるのが苦手というか、自身の存在意義とかを考えてしまって、そういうのが社会に馴染めない理由なのだとも思う。そっと歯車を外してみて、多少ぎこちなくなったとしても、それでも機械が動き続けるんだったら、その歯車は他の場所に使おうかな、なんて思ったり。結局は何事も一人でのんびり取り組むのが向いているのだろう。

うーん……心の成長が遅いというか、この歳になってもまだまだ学ぶことがある。知識ではなくて、もっと根本的なことというか。いつになったら大人になれるのだろう。体だけが老いていく。

話は変わるけど、今年の冬は寒い。全然頭が働かなくて、なかなか人とまともに話せる気がしない。たどたどしくなってしまって。春が来れば少しはましになるかな、なんて。いつかは暖かいところに住みたいな……