ただ

本当はただ好きなものを作っていたいだけなのに。研究なんて全く興味もないし働きたくもない。東大卒という言葉が自分に似合う気もしないし、それで何かを期待されるのは苦しい。

心が何かを作れと常に叫んでいる。この数年間ずっと。

電子工作は手段であって目的ではない。進んでやりたくもない。得意だけどだるい。食いつなぐことはできなくもないか。

芸術をしたい。

いつも周囲を期待させようと見栄を張って結局自分が苦しんでいる気がする。二十年ほど生きてきて、賢くあらねば、何かをなさねばという強迫観念に疲れてしまった。研究も進捗を偽装することに心を擦り減らしている気がする。悲しい。

幼稚園に入った頃には東大か京大に入る未来はおおよそ定まっていたし、それが自分の中でも当然のことだと考えていた。家族も親族も期待してくれた。でも私は研究をすべき人間ではなかった。大学に入る能力とそこでうまくやっていく能力は別物なのだと痛感する。はぁ。芸大とか専門学校とか楽しそうだなって思ったり。今さら入ろうとも思わないけど。前は高専に憧れていたけど、それは違うと思った。まあ。

いつまで経っても社会に馴染めない。

頭がごちゃごちゃしているけど一応これが今の記録。